平成28年2月定例県議会4、農林総合研究センターについて

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平成28年2月定例県議会4、農林総合研究センターについて

<< 質問 石井敏雄 >>

まず、農林総合研究センターについて、お伺いをします。

先日の代表質問、横堀議員から農林総合研究センターへの質問がありました。
関連で、私から2問お尋ねします。
千葉県において重要な農産物である梨には、黒星病というやっかいな病気があります。
黒星病は梨の生育期全般にわたってみられる病気で、果実に感染するとかさぶた状の病班ができたり、割れたりして、商品価値が無くなる病気です。

対策としては、病原菌がついた葉や 剪定枝を処分する方法もありますが、やはり農薬に頼らざるを得ないというのが現実です。

そこで、八千代の梨農家さんから、農林総研は、梨黒星病の効果的な防除を可能にした「梨病害・防除ナビゲーション」というものを開発した事。
また、活用中の農家さんからも、このシステムのさらなる改良の期待もある事を伺いました。
そこでお尋ねします。

農林総合研究センターについて (1)農林総合研究センターが開発した 梨病害・防除ナビゲーションとは、どのようなものか。その改良はどう進めているのか。

<< 答弁 農林水産部長 小倉 明 >>

1 農林総合研究センターが開発した梨病害防除ナビゲーションは、梨の商品価値をなくす黒星病に対して、農薬散布のタイミングを容易に判断できるようにしたものです。

2 生産者からは、このシステムの利用により、防除回数の減少や梨の品質の向上などの評価をいただいている一方、生産者自らが梨園内の気象観測を行い、そのデータを入力しなければならないことから、システムの改良が望まれていました。

3 このため、農林総合研究センターでは、より多くの生産者に利用していただくため、煩雑な日々の観測データの入力作業をなくすとともに、インターネット上のアメダスデータを取得できるシステムに改良し、今年度末から配付する予定です。


<< 質問 石井敏雄 >>

さて、 銚子気象台。
1968年に統計を取り始めて以来、12月の館山市の平均気温が最高を記録しました。

近年にない暖かさから野菜の生育が進みすぎ、高値が期待できる年末年始において、大根や小松菜などを中心に価格が大きく低迷しました。

また1月27日果樹の試験研究成果発表会では、「温暖化の影響か? 梨で、発芽不良が発生!」
昨年4月に、鎌ヶ谷・船橋・白井市の3~5割の梨園で発芽不良があった。
しかし、生産量の減少に繋がる大きな被害には至らなかったとの情報でした。

読売新聞1月11日でも、「温暖化見越してバニラ栽培、みかんの代替えで」との見出しで、地球温暖化による気温上昇に対応するため、政府は昨年11月に適応計画をまとめたと書いていました。
そこでお尋ねします。
  
農林総合研究センターについて (2)地球温暖化に対応した試験研究には、どのように取り組んでいるのか。

<< 答弁 農林水産部長 小倉 明 >>

1 地球温暖化に伴い、農産物の生理障害の発生や栽培適地の変化、新たな病害虫の発生など、本県農業への影響が懸念されています。

2 このため、農林総合研究センターでは、高温でも生理障害の出ない水稲品種の育成、パッションフルーツなど亜熱帯性果樹の栽培実証、近年本県でも発生が確認された、南方系のカメムシやカミキリムシなどの生態解明とその防除対策、などに取り組んでいるところです。

3 今後も、環境変化に即した品種育成や新規作物の導入、生産性低下につながる新たな病害虫や雑草の侵入等の課題に対し、いち早く対処するなど、地球温暖化に対応した研究にしっかりと取り組んでまいります。


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<< 石井敏雄から 農林総合研究センターについての要望 >>

さて、成果発表会で、暖地園芸研究所に伺った時のことを気臆しています。
経験豊かなビワ生産者の皆さんが、数多くの質問を「あつく」語るのです。
この姿に、私は輝きと感動を覚えました。

早速所長さんに尋ねると、「日頃から講習会や生産組織の会合など、様々な機会をとらえて意思の疎通を図っています。研究所との良い関係があるからこそ、熱心な議論につながっているのでしょう。」とのお答えでした。

これが 「慕われる」 農業試験場の本来の姿であると私は思いました。

しかし、出先の研究所では施設や設備も老朽化しており、生産現場からの大きな期待に応えられるのかと心配になりました。

そこで、なお一層のハード・ソフト面の充実を要望するとともに、農業応援団を創造する校外学習の受入れや出前講座など、幅広く取り組んでいただきたい。
農林総研は、今後も千葉県農業の推進役として、生産者から信頼される、慕われる試験研究機関であり続けてほしいと願い、要望とします。

平成28年2月定例県議会5、印旛沼地域における治水管理についての要望

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平成28年2月定例県議会5、印旛沼地域における治水管理についての要望

印旛沼の流域面積は541、1平方キロメートルと、千葉県全面積のおよそ一割を占めています。
本県の農水・上水・工水の重要な「水がめ」としても、沼の環境や水質の保全も要望されています。

河川は、鹿島川ほか、多くの河川と印旛放水路があり、印旛沼に流入したのち、長門川を経て利根川に合流しています。

人口は、平成24年4月1日現在、およそ77万人です。
琵琶湖、霞ヶ浦についで、日本で3番目に多く、現在も通勤圏の拡大に伴い市街化が進行しています。  

そこで、河川改修等も進められていますが、整備レベルは低く、治水安全度の向上は急務となっています。

さて先の12月議会、自民党の西田《にした》議員の質問の中で、印旛沼周辺の排水対策における土地改良施設の役割について発言なされておりました。

「近年、自然災害の多数発生により印旛沼周辺の土地改良施設に損壊や水没が発生した。基幹的な農業用排水施設は、農地だけでなく周辺の都市排水施設としても機能を担っている。
都市化が進み、都市排水のウエートが大きくなってきている。このまま施設の管理を、農業サイドである土地改良区に頼ることが本当にいいのか疑問である」と、訴えておられました。

私も、地域住民として、また、農業者としても、同感に思います。
平成25年台風26号で、臼井第二排水機場の水没が示している通りです。

現在の印旛沼土地改良区の排水機場の運用では、台風や頻発するゲリラ豪雨による、都市化に伴う流出量の増大は深刻です。

情報収集や早目の操作管理と運転時間の延長により、どうにか対処はするものの、施設は老朽化しており、その上、先の「ナガエツルノゲイトウ」の群落が、排水機場のスクリーンに詰まるのですから、現状の設備や操作管理で乗り切ることは限界に達しています。

ゆえに、印旛沼流域の治水管理については、現行の土地改良区に頼った内水、排除では、排水能力の面から、限界に達していることは明らかです。

結果、印旛沼土地改良区は、管理費などの運営経費が増大して、農家が米価の下落の中、農業経営にとって高負担となる。賦課金(フカキン)を値上げし負担して、おぎなっています。
この現状に土地改良区や農家は、困窮(コンキュウ)しています。

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<< 石井敏雄から 印旛沼地域における治水管理についての要望 >> 

そこで要望します。
現行の、印旛沼土地改良区に頼った内水排除では、治水安全上の危険性が強く、
印旛沼流域の新たな治水管理について、県や市町と、水循環健全化会議などの実務者で検討して頂きたい。 

印旛沼周辺住民だけでなく、千葉県民の暮らしや命を守るためにも、新たな治水管理の検討をつよく要望いたします。

平成28年2月定例県議会6、準用河川の高野川について

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平成28年2月定例県議会6、準用河川の高野川について

<< 質問 石井敏雄 >>

この河川は、上流の八千代市側は高野川の名称で、下流部の佐倉市側は小竹川となり、印旛沼に注いでおります。
沿川(えんせん)には水田が広がり、稲作を中心とした農業、農村が形成されています。

昭和40年代には土地改良が行われ、農業用の排水路のほか、佐倉市と八千代市の市街地排水や、工業団地の排水路としても利用されている、とても重要な河川となっています。

しかし、台風や頻発するゲリラ豪雨により、上流市街地では床上・床下浸水、宅地流入や道路冠水などの被害を発生させ、水田にも被害を及ぼして、県民の生活を不安にさせました。
現在も、災害対策の実施中で、解決には至っていません。

まず今後は、 佐倉市と八千代市にまたがる、広域的な流域を有する高野川を拡幅改修することが、県民の不安解消や問題の解決につながるのではないかと私は思います。

では、お尋ねします。

準用河川の高野川について (1)水田の被害と、上流市街地の佐倉市や八千代市でも、住宅浸水被害等が発生している。
広域的な流域を有する高野川の改修を、県としてはどのように考えているのか。


<< 答弁 副知事 髙橋 渡 >>

1 高野川は、県が管理する一級河川小竹川の最上流に位置しており、平成7年に八千代市が準用河川に指定し、管理を行っております。

2 高野川の下流にある準用河川上小竹川は、平成5年に佐倉市により河川改修が完了しており ます。

3 今後、八千代市が高野川の河川改修を行う際には、計画の作成や国の社会資本整備総合交付金の円滑な活用について、県は、必要な助言を行ってまいりたいと考えています。


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<< 石井敏雄から 準用河川の高野川についての要望 >>

さて昨年、茨城県常総市内を流れる鬼怒川が、台風の影響により大洪水となり、周辺地域一帯に甚大な被害を及ぼした事例があります。

佐倉市と八千代市を流れる高野川についても、台風や集中豪雨の際に佐倉市井野や八千代市の上高野地域において、床上・床下浸水、道路冠水や耕作地の浸水等の被害が発生しています。

そこで浸水被害を防ぐため、佐倉市と八千代市の共同事業により、昭和54年から、高野川上流排水整備事業を計画的に実施していますが、市街化した上流部の整備に伴い排水量や流水スピードが増加して、下流域の負担がさらに増大してしまう。 高野川の河川整備は急務であります。

そこで、先ほどご答弁頂きました、高野川は確かに市町村が指定の準用河川であり、八千代市の管理となっていますが、国の社会資本整備総合交付金という事で、八千代市だけに任せておくのでは、河川改修の整備は進みません。ご指導も宜しくお願いします。

現在、この高野川をまたぐ形で国道296号バイパスの建設をおし進めようとしています。

しかし、高野川による度重なる被害から、地元の高野川沿岸土地改良区と、下高野・上高野地区は、平成26年10月に「高野川を改修しない限り道路排水は 受け入れ出来ない」との申し入れ書を、千葉土木事務所へ提出してあります。

2点要望します。

佐倉市と八千代市にまたがる、広域的な流域をもつ高野川を、準用河川から一級河川に格上げして、早期の改修整備を要望し。

つきましては、国道296号バイパスの工事推進も、あわせて要望します。

平成28年2月定例県議会7、特定外来生物「ナガエツルノゲイトウ」の駆除対策について

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平成28年2月定例県議会7、特定外来生物「ナガエツルノゲイトウ」の駆除対策について

<< 質問 石井敏雄 >>

ナガエツルノゲイトウは、10年ほど前から分布域を急激に拡大し、印旛沼流域等の河川や農地、農業用の用・排水路などで、さらに増殖し続けています。

「ナガエ」は、農業用機械や、治水上で重要な排水施設の運転にも被害が発生しています。

そこで、昨年7月から桑納川で「協働駆除作戦」を実施して、私も参加させて頂きました。

桑納川ナガエツルノゲイトウ協働駆除作戦(千葉大学 近藤教授のホームページ)はこちら
ナガエツルノゲイトウ協働駆除作戦(いんばぬま情報広場)はこちら

県の河川部局の職員さんが先頭に立って汗をかき、行政や研究所・大学、農家・市民団体が一体となり、河川の「ナガエ」の群落が大きくなる前に、手作業による駆除を定期的に実施検証するなどして駆除方法の研究に役立てて行くそうです。
そこで、お尋ねします。

特定外来生物「ナガエツルノゲイトウ」の駆除対策について (1)印旛沼におけるナガエツルノゲイトウの、急激な繁茂に伴う治水上の課題はどうか。

<< 答弁 副知事 髙橋 渡 >>

1 ナガエツルノゲイトウは、非常に生命力が強く、切れ端からも増殖し、その成長が早いことから、印旛沼やその周辺の河川で生育範囲を拡大しています。

2 平成25年10月の台風26号では、水資源機構が管理する大和田排水機場の取水口にあるスクリーンにナガエツルノゲイトウが漂着し、排水ポンプの運転に支障をきたす事態が発生したことから、運転への影響がないように、速やかに回収したところです。

3 このように、ナガエツルノゲイトウの群落は、印旛沼の治水施設に重大な影響を与えるおそれがあり、治水上の課題となっています。


特定外来生物「ナガエツルノゲイトウ」の駆除対策について (2)ナガエツルノゲイトウ駆除に向けた取り組みはどうか。

<< 答弁 副知事 髙橋 渡 >>

1 ナガエツルノゲイトウについては、効果的な駆除方法がないことから、桑納川において、試験的な取組として、昨年6月に機械による刈取りを実施後、市民団体や大学等に協力を求め、人の手による増殖部分の摘取り作業を、11月までに5回実施したところです。

2 摘取り作業を実施した箇所については、繁殖期となる本年6月頃に生育範囲の調査を実施し、その作業による抑制効果について検証する予定です。


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<< 石井敏雄から 特定外来生物「ナガエツルノゲイトウ」の駆除対策についての要望 >>

今回の駆除作戦は、農林水産部や環境生活部などで実施する際に、役立つと考えます。
フィードバック、シェア―して頂きたい。

また、この問題は、治水管理や農作業への被害、生態系への悪影響など、多くの分野にまたがっています。
引き続き 地域等も巻き込んだ取り組みもして頂きたい。

「垣根を取り払う」、部局横断的な取り組みで、科学的な根拠に基づいた制御や管理方法。
また、有効利用で困りものを有益化する為の、施設整備等の取り組みを要望します。

4点目は、印旛沼流域、水循環健全化計画のもと、印旛沼に係る全ての関係者が、「流域」すなわち水域・陸域一体でナガエツルノゲイトウ等の問題解決に向けて、取り組みを強めるよう、要望致します。

現に、実被害を被っている、農業者からの意見として発言し、つよく要望いたします。

農林水産常任委員会(梨の剪定枝を活用した新商品開発・産地活性化事業について)

農林水産常任委員会、2月補正予算(梨の剪定枝を活用した新商品開発・産地活性化事業について)の質問

<< 質問 石井敏雄 >>


千葉県中の梨農家の皆さんは、この冬場から、甘くておいしい・みずみずしい梨の収穫に向けて、毎日まいにち寒い中で朝から晩まで両手を頭より上にあげてハサミとノコギリを持ち、顔を空に向けて、梨のたなの上に伸びるたくさんの数え切れない本数の枝を剪定しています。
そこで出てくる、剪定枝の本数も数えられません。

県ホームページ、専門普及指導室(農業革新支援センター)「梨剪定枝処理に関する対策の現状から」平成25年12月6日の更新の資料で「グラム量」トン数を参照しますと、
梨の剪定枝量は1ヘクタールあたり約7.6トンで、これに県内の結果樹面積が約1,550ヘクタールですから、計算すると驚くなかれ莫大な量で、約1万1,847トンと載せていました。

その下には「剪定枝処理には様々な方法があります」と、いくつかの処理方法を載せていますが、この莫大な量の剪定枝の処理が課題となっていました。
私のところへも、各地の梨農家さんから剪定枝処理についての相談が寄せられています。

さてこのような中、今回の補正予算において、梨で不要な剪定枝から有効成分を取り出して、新商品を開発するというこの発想には、まず私・農業者としても、もちろん当の梨農家さんにも、朗報だと思います。
たいへん夢のある事業を実施する予算計上です。そこでお尋ねします。

1、梨の剪定した不要な枝を活用する、新商品開発・産地活性化事業は、どのような目的で実施するのか。

本県の梨生産において、剪定枝の処理が課題となっています。
本事業は、不要となった剪定枝に含まれるアルブチンなどの有用成分を使用した新商品を開発し、梨とのセット販売や、県産梨のイメージアップに活用するなど、「日本一の梨産地」としてのブランド力の向上と産地の活性化を目指すものです。


2、有用成分を利用して、どのような商品、新たな商品開発を考えているのか。

梨の剪定枝の中から、肌のシミやくすみのもととされるメラニンの合成を阻害し、美白効果が得られるアルブチンが確認されたことから、消費者ニーズなどを踏まえながら、この成分を一部原料とする化粧品を開発する。
また、アルブチン以外の成分の特定や効用確認などを行い、それらの有用成分を活用した新たな商品開発についても検討して行く予定です。


<< 石井敏雄から、梨の剪定枝を活用した新商品開発・産地活性化事業についての要望 >>

処理が課題となっている不要な剪定枝を活用して、女性をターゲットに化粧品等を開発する取組は、とても斬新な発想でたいへん興味を持っています。
日本一の梨のブランド力を高めるため、関係者一丸となっての取り組みをお願いして要望とします。